こんにちは、さつきです。
今日は、同棲初日に感じた文化の差についてお話します。
Jackは電車で、私は車で、それぞれ荷物を運び引っ越しをしました。お互い荷物が少なかったので、引っ越し業者を依頼する必要はありませんでした。不動産から受け取った鍵で、新居アパートのドアを開けました。ああ、ここから2人の生活が始まるのね~。Jackはにっこり笑ってキスしてきました。何もない部屋に荷物を置き、Jackのスーツケースを机代わりにして、買い物リストを作成することに…。
私達はお金持ちじゃないよ。
私は、人生初の同棲!しかも、お相手も初めての外国人!素敵な生活を送りたい!かわいい食器や最新家具と一緒に始めたい!ニトリや無印用品、イオンの生活雑貨店なら、値段もお手軽だし、シンプルだし、ちょうどいいんじゃない?と、Jackに提案してみました。Jackは、ニトリと無印良品とイオンがピンと来なかったので、パソコンで調べ始めました。そして返ってきた言葉が、「たかいよ」でした。
私は驚きましました。せっかくの門出なのに、私達の新生活なのに、費用を抑えたつもりだったのに、高いって….。これより安いお店ってあったかな?100均?
私が考えていると、Jackは、近くにリサイクルショップがあるから行こうと、提案しました。
リサイクルショップには、私達に必要な生活用品がずらり並んでいた。しかも、どれも綺麗な状態なので、え?これ本当に中古?と疑ったぐらい。もちろん値段も、量販店で購入するより安い。しかし、門出にリサイクルショップ、中古…と、私が渋っていると、Jackは、「私達はお金持ちじゃないよ」と言いました。
いや、そうだけど。あなたの両親も中古を使うの?と、質問をすると、
「私のお母さんは、チャリティーショップ(英国のリサイクルショップみたいなとこ)で、布を買って椅子の座布団作ったよ。お父さんは、車の部品やドライバー等買っていた。新品はあまり買わないよ。高いから。」
Jackの両親が中古品を購入している事を知り、なんか警戒心が溶けた。
たしかに。私達はお金持ちじゃない。じゃあ、新品買わなくていいか。と、すんなり中古を受け入れた私。中古の冷蔵庫、洗濯機、掃除機、電子レンジを購入しました。受付でお会計をし、配送の予約をし、帰宅途中に地域のバザー会場を見つけました。そして、Jackは、未使用ペアマグカップを10円で購入しました。私に何も相談なしに。(終了間近なので安かった。)
帰宅し、こっそり母に電話で愚痴っていたら、母から「向こうの国がそうなんじゃない?」「Jackに従ったら?」「あなたが学生の頃に使ってた食器や調理器具あるわよ~。送っとくね。Jackなら喜ぶわ~」と。一瞬困惑しましたが、Jackの『私達はお金持ちじゃないよ』という言葉を思い出し、まあ、いっかと、不思議と受け入れました。
あなたは私のパートナーでしょ?
その後、近くのお店で食事を取り、帰宅し、シャワーを浴びて、Jackが淹れてくれた紅茶を飲みました。スーツケースの中から電気ケトルと紅茶を出したとき、さすが英国人と思いました(笑)バザーで購入したマグカップには、現在はもうない企業のロゴが描かれていました。ネット検索しても出てこなかったので、jackとどんな会社だったのか想像しあってました。その後、Jackがマグカップを洗っている間、私は寝室にシングル布団を2枚敷きました。ぴったりと合わせて、手を繋ぎながら寝れたらいいなと考えながら。
そして、就寝。布団に入り瞼を閉じると、違和感!なんと、jackが自分の布団ではなく、私の布団に入ってきたのです。え、ちょっと待って!あなたの布団はそっちだよ。この布団はシングルだから狭いよ。と、慌てて説明をしたら、Jackは、Why?Why?と連呼。落ち着いて、お互いの思う事を口に出すと、
さつき:布団は1人1枚。私の両親だって、国民的アニメのサザエさんだって、マスオさんと同じ布団に入っていないし、クレヨンしんちゃんの両親のみさえとひろしだって、一緒に寝ていないよ。恋人でも夫婦でも布団は1人1枚。これは絶対。
Jack:夫婦は同じベッドで寝るよ。でも、布団って日本のベッドでしょ。私の祖父母も両親も、どの欧米アニメの夫婦は(シンプソンズ、シュレック等)一緒にベッドで寝てるよ。あなたは私のパートナーでしょ?どうして一緒に寝ないの?
完全なるカルチャーショックでした。国際恋愛(しかも同棲)って文化のぶつかり合いなんでだなと、改めて知りました。私達は、お互い好き同士で一緒になったのだから、これからも各々の文化と価値観をきちんと理解し尊重し、平和に暮らさなければならない。と、はっきり覚悟を決めた夜でした。結局、Jackの布団はしまい、私の布団で一緒に寝るようにしました。人肌ってあったかい。しかし朝になると、掛け布団すべてJackに取られていたので、寒かったです。(笑)