こんにちは、さつきです。

今日は、白人陰キャ代表のJackが英国から日本での変化についてお話します。

家庭と学校での差

 Jackは3兄弟末っ子で、赤ちゃんのときからニコニコしていたので、両親、兄達、親戚等たくさん可愛がってもらってたそうです。両親がしっかりJackの話を聞き、よく褒めたり、肯定していたそうで、自己肯定感が強い子どもに成長しました。その結果義務教育時代は、運動神経も成績も良く、音楽も嗜んでいたそうです。成績が良かったので、都会の寮付きカレッジ(日本で言う高等学校)に進学しました。中学時代トップの子ほど、進学先では成績が落ちるルールでもあるのでしょうか?Jackは数学で挫折し、みるみる成績が落ちていったそうです。また、体系が華奢で、抜群のコミュニケーションがあるわけでもなく、趣味がゲームと日本のアニメ鑑賞という事で、女の子には一切モテなかったそうです。promという学年最後のフォーマルパーティーがあったそうですが、隅っこで1人ドリンク1杯飲んで即帰宅したそうです。切ない…。

恋愛なんてできないよ

 大学進学後、同じゲーム好きが集まるサークルに属していたそうです。授業と課題の合間にゲーム仲間を話すのは、本当に楽しかったとJackは語ってました。ある日、jackは一目ぼれします。この子いいな、好きだな…。英国には、日本スタイルの『告白』というのはありません。では、英国式恋愛の始め方は、頻繁に会ったり、話したり、仲良くして、お互いがお互いを意識したと実感してから、デートに誘うのが一般的です。自然に交際するのが大切です。しかし、当時のJackは、女の子とデートした経験がありませんし、体系はヒョロガリで筋肉もない、HotでもSexyでもない。オタク趣味の自分がどうやってアプローチをすればいいのか…。

 プライドが高いので、兄や友達に相談する事もしなかったそうです。1人で考えて考えて、Jackは、その女性にとって親切な人になろうとしました。同じ講義を受けて、同じサークルに参加し、カフェテリアでは近くに座り、時間があれば同じバスに乗り、なにかあれば簡易的に助けたり、簡単な質問に答えたり。(○○教授に提出日いつだっけ?的な質問にさっと答えたり)しかし、そんな事を数か月続けても、その女性は、Jackの存在や思いに気づきません。加えて、自分のこの行動がストーカーみたいで、その女性に執着している自分自身に嫌気がさし、自信を無くしたそうです。

そうだ、日本に行こう

 Jackは、大学卒業後に日系企業に入社し、経理として働いたそうです。しかし、お給料は雀の涙ほど。所得税は半分も取られ、交通費もボーナスも無く、加えて大学の奨学金払わなければならない。安いシェアハウスで暮らし、アパート暮らしなんて夢のまた夢。父や兄達みたいに自分の家が欲しい、でもこんな状況ではどうする事もできない。Jackは日常に焦り、焦り、出した解決策は、『日本語を習得して、通訳できるようになれば、昇給できるかも』でした。Jackは、入社した会社を1年で辞め、来日し英会話学校で働き始めました。

みんな私の外見と国籍が好き

 来日した数か月後、近所で縁日があると知ったJackは、誰も誘わず1人でお祭りに行ったそうです。太鼓や笛の音、明るい屋台に美味しそうな食べ物。Jackは、1人でそれなりに楽しんでいたそうです。会場の隅のベンチに座り、缶ビールを飲んで、焼きそばを食べようとしたら、逆ナンされたそうです。はじめは女性に「飲食禁止」と注意されたかと思ったら、まさかの交際申し込み。え、私でいいの?と、思ったとか。それから、仕事終わりにデートしたり、ビデオチャットをしたり、お出かけしたりと交際したのですが、3ヶ月くらいで別れてしまったそうです。原因はわかりません。その後も、駅やバーやクラブに1人でいれば、英会話で話しかけられ、いきなりデート開始したり、連絡先を交換したり。イベント会場、マッチングアプリ等で逆ナン→交際とトントン拍子に進んでいきました。しかし、だいたい数か月後に破局となりました。

Jackはどうしてかわからないと言いますが、私の予測では、

・Jackの愛愛→同棲→結婚というガチの昭和的思考に相手女性はドン引きした

・英会話での交際に日本人女性が疲れた

・見かけとのギャップが酷くて蛙化現象を起こされた

・金銭感覚の違い

Jackは嫌というほど、交際→別れを繰り返しました。なので、フラれても、別れても、また新しい出会いがあるね、日本人の女の子は私の外見と国籍が好きね。という、謎の自信をもっていました。

私はちゃんと愛されたい

 

 私と出会ったとき、Jackはいつも常に不安そうでした。顔色も悪く、泣きそうな顔をよくしていました。どうしたの?と、声をかけると、付き合ったばかりの彼女と連絡がつかないよ。と、相談されました。連絡がないのは、自然消滅のサインと教えると、Jackは落ち込み「じゃあ、次を探すよ」と悲しそうに呟いたのを覚えてます。それから、私は余計なお節介をやいてました。Jackに時間があれば「日本人女性の中には、国籍や外見や遊び目的で選ぶ人もいるから、慎重にね。」「バーとかクラブとか、お酒があるとこではなくて、もっとちゃんとした所に行った方がいいよ。」等アドバイスしていました。多分、うるさかったかな。それが良かったのか、数か月後にJackと付き合いました。付き合って、お互いよく話すようになったり、一緒に食事をするようになり、次第にJackは明るくなっていき、顔色も情緒も安定していきました。

 

 安定したからこそ、Jackはよく過去の話を笑ってします。「あの時の自分はどうかしてた。やっぱり、私はちゃんと愛されたいって。」

投稿者 satsuki2

さつき 内気な英国男性と国際結婚。もうすぐ1児の母。 夫と貯金と読書が好き。得意技はあるもので済ます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です